アリス・イン・ワンダーランド

洋画には全く興味がないんだけど、現代の3D映画のことを少しは知っておく必要があるっぽいので、アリス・イン・ワンダーランドを観てきたー。
日本の3D映画には XpanD, RealD, Dolby 3D, IMAX 3D の四方式あって、それぞれ原理もメリットデメリットも違うのだけど、一番豪華な体験が得られるという IMAX 3D (全国で4館しかない)で観てきたー。
…うん、どこも非常に素晴らしい映像で、2時間もあるので見やすさ優先で控えめかと予想してたのと違って立体視も派手に使われていて、でも受けた違和感や疲れは最小限で、お〜とかほ〜とか思ってる間にどんどん進んで、子供向けのわりに長い上映時間が全然苦じゃなかった。
こりゃすごい。
緻密なCGがほんとに素晴らしく、スタッフロールに何百人いるねん!いくらかかっとんねん!という大作感に、ゲームCGがこの品質に達するにはあと何年必要だろう…と、感心しきりだった。
そんなCGを生かしたファンタジー世界の描写よりも、ヘンなオッサンとオバサンのどアップばかりが画面に映る映画にする必要あったのかどうかは疑問なんじゃがー(^^;…ハッターも赤の女王も白の女王もうれしくない怖い顔だし、アリスでさえ不機嫌だったら顔怖いよー!?
白の女王は絶対この世界で一番の悪人だと思う…。
まぁ、アメリカ人の喜ぶツボは知ってるんだけどそこにきっちり合わせてあってそれは仕方がないだろうし、そんな洋画はやっぱり自分の趣味には合わないなという感じだったかの。


夢の中にいたはずの子供はいつしか大人になる。
でも、大人になったところで終わりではなく、またほんとは人間は子供のころにもっていたものを取り戻すように大人はもう一段成長して子供になろうというのを象徴するアリスだけど、そんなの現代日本人には造作もないこと。
自由なようで社会階層や宗教で規範や価値観で固定化されている西洋では、子供に戻れずに大人で止まってしまっている人(子供)たちへの映画といったところなんかの。


この映像品質で、インド映画みたいな歌って踊って中心だったら夢のように楽しいだろな〜。
あと、字幕が映像に重ならないようにできるだけ飛び出してたのが面白かった。
それでも映像の飛び出しが重なるとそこの立体視が破綻するので難しいねぇ。