ホーチミン旅行(三日目)

教会とデパート


今日は博物館をメインに街を回ろうかの〜と、ホテルを出た瞬間から、バイクタクシーのおっちゃんの勧誘を断り続けないといけないしんどさ;_;。
ホテル出て1分でエンカウントするよ…男一人で歩いてるっていうのが文句ないメインターゲットだからだろなぁ〜。
どこへ行こうが勝手じゃろ〜大変だとかホーチミン大きいから歩いていけるところにいいところないとかもう何度も聞いたから〜(^^;。
どこから来たかとか独身かとかほっといてくれ〜。
あんたが東京に親戚がいるのも日本人の友達が絶賛のノートもみんな知ってるからー(^^;。
なんで乗らないのかっていちいち問い詰めないでよ…無視しようとも理由を言わないといつまでも乗れ乗れ言いつづけてついてくるし、理由を適当に言うと何を言っても反論される…けど、唯一バイクの後ろに乗るのは怖い!ってのだけは有効な返答で、安全だ大丈夫だ言われても怖いものは怖いでずっと繰り返すだけでほぼ存在を無視して断れり続けられるので気が楽になることに気づいた(^^;。
15分くらい日本の話をしつつ、でも乗らないよと断りつつ、第一の目的の歴史博物館に到着(^^;。
有料なところだけが一息つけるエリアじゃよ;_;。
これが原始時代から現政権誕生までのベトナムの歴史を、アジアの中のベトナムという視点で発掘品や古美術品を中心にまとめたなかなかよい展示だった。
もっと社会主義国らしくベトナム万歳なノリ(同じく迫害されてきた民族のユダヤ博物館のユダヤ人万歳みたいに)を予想してたので意外。
思いっきり中国の文化圏に含まれてた1000年以上前の辺りは、あまりに日本の昔と似ている。
まるで兄弟国のよう。
今では漢字使わないベトナムでもこのころの史料が全部漢字だし、仏像や壷なんかもそっくり。
どっちもいかに中国から影響を受けてたかってことじゃなー。
別の時代には同じく元に攻められたりして…と、それがその後近代も悲惨だったベトナムとうまく波に乗った日本の現代の彼我の差はなんともいえんのぅ。
あと、見学にきてた全員アオザイ姿な女子学生の集団が美しすぎるー!
ベトナムはほんとに美人の国…みんな黒髪長髪だし(^^)。
街のバイクに乗ってるおねーさんも、二の腕までの手袋してたりするし…日焼け対策のようだけど、この手袋自体がエロい(笑)。
さらにサングラスとマスク姿も多い…うーん(^^;。


博物館類は、社会主義国の公務員らしくお昼はきっちり二時間閉まるので、次へ行く前にちょっと休憩〜。
サイゴンタワーに上って、ホーチミン市を一望することにする。
一番上はレストランになってたので外国人価格のミントティーを注文したら、わらしには巨大なパフェに見えるものが出てきた(^^;。
フランス文化のせいか、しかも暑いのでアイスがおいしいよベトナム
パノラマはなかなかよくて、おぉ〜ホーチミンってけっこう広い!?
昨日狭く感じたのは、中心部の観光地や市場やホテルが密集してるってだけで、街自体はどこまでも広がってるのね…オレンジ色の屋根が独特の景色。
街の中心のすぐ横を広いサイゴン川が流れていて、それを含めて広がってる様子が台北と淡水川に似てるよーな気がした。
あと、昨日道路に信号がなくて無法地帯だと思ってたけど、さすがに大きな交差点には信号あることを発見した…こんな横にちょこっとついてるなんてー(^^;。
でもこれ歩行者が道路渡る位置からは見えないし、見にくかったり消えてたりするよーな気がするんですがー(^^;。
ほんとに交差点以外にはないので、歩行者が道路横断するのはやっぱりどこもフロッガーだし(^^;。
結局あてにはなりませぬ(笑)。
次は、ガイドブックがおすすめしていた地元系のお店のプリンを食べる…一緒に頼んだココナツジュースもおいしかった。
これ二つでさっきのミントティーの1/10の値段だとか、そーいう物価体系なのでうまく立ちまわるのは非常に難しいのを痛感(^^;。
どっちにしろたいした金額でないので気分の問題なんだけど、両替しすぎないようにベトナムドンはそんなに余分持ってるわけでもないしなぁ。
財布に日本円にしてほんの5000円くらいしか入ってないという状態に落ちつかないったらありゃしない。


中央郵便局で休憩しつつエアメールを出して待ちつつ、昼のお休みが終わったであろう次の目的地の南ベトナム大統領府だった統一会堂へ向かう。
おぉ〜上は立派な宮殿、地下は戦争用の基地のコントラストがなかなか面白い。
これ、南政府の遺跡だと思うんだけど、いまの北政府はどういう立場でこの豪華な展示を許してるのか立場が謎…でもF5がここに爆弾落としましたーとか書いてあるところあたしなぁ…結局誰のものだったのかいまいち関係がわかってないダメ訪問者(^^;。


次の戦争証跡博物館へ向かって歩いてるときにこれまでの最強のバイクタクシーおっちゃんが現れましたよ…日本語も最強レベル、粘りも最高で、乗れ乗れいいつつ、日本語でずっと世間話(^^;。
歳とか結婚してるかとか収入とか聞くないや〜…同じこと台北でも思ったけど(^^;。
ただすごいのは、他のバイタク勧誘のおっちゃんのように日本人がお礼を書いたノートや写真を見せてくれたりするところで、横浜FC知ってるか?城彰二知ってるか?って、たしかにJリーグの城と並んで写ってる写真を自慢する!
城がベトナムに来た時に案内して回ったそーなんじゃが…どこまで本当なんだ(^^;!?
バイク怖いでずっと断りつづけるけど、結局15分ほどかけて戦争証跡博物館に入るまでついてきたよ(^^;。
なかなか今までのおっちゃんの中で一番おもろい。
途中に露天の雑誌売りがミルモでポン!ベトナム語版を売ってたので、そのおっちゃんに値段を聞いてもらって買ったり(^^;。


戦争証跡博物館は、ベトナム戦争の悲惨さを現代に伝える…爆撃、市民虐殺、枯葉剤、拷問などひたすら悲惨な写真と、一部ブツが…奇形児のホルマリン漬けとか…。
それだけでなく、世界のベトナム反戦運動に関する展示などもあったり。
で、これは過去のことかというと全然そんなことなく、いちいち現代情勢とこの悲惨な戦争からアメリカは何も学んでないということがよく分かる。
イラクでやってることも全く同じね…何も学んでないだけならまだいいけど、ベトナム戦争で報道や反戦運動に苦しめられたことだけを反省して、報道管制や世論誘導の技だけはレベルアップしたますます邪悪なアメリカ帝国なんじゃな…。
日本が韓国や中国から非難される程度にはベトナムアメリカにもっと文句言ってはどーか…。


うわー、さっきのバイタクのおっちゃん外で待ってるよー(^^;。
もうどー言ったら去ってくれるのかわからん;_;。
一人で自由気ままに歩きたいってそんなに非道なことなのか。
そろそろお腹がすいたので近くの中華食堂に入ろうと思ったけど、どこかおいしいところ連れてくと言い張られるわけで…ひたすらいろいろ話し掛けてくれること自体は楽しいので、逆手にとって、いや、ここで一緒に食べようと誘ってみた(笑)。
何を注文してもいいよ〜って言ったけど、一番安い飲み物だけしか注文してくれないよ…追加で注文しようとするんだけど、ベトナム語でワーッと店員さんに何か言って取り消しちゃうから太刀打ちできない(^^;。
ちなみに味は本格中華すぎてあまりわらしには合わなかった…飲み物は、シントー(ベトナムシェイク)を注文してみたり。
と、ここで突然のスコールが!!
豪雨。
ああっ、そーだったスコール降る国だったんだね…昨日なかったから忘れてたよ;_;。
すごい雨だ…どーしよーもなし…止むまで待つか〜と、その店でひたすらおっちゃんとダベる(^^;。
ほんとに日本語うまいなぁ…。
まあいろいろ話を聞けた。
なんちゅーか、昨日から街歩いてる間じゅうずっと誰かしらバイタクのおっちゃんと話してるので、全然一人旅の感じがしないよ…。
東京で暮らしてたら一日口をきかない日なんて普通にあるのに…。
(北)ベトナム政府はあんまり好きじゃないとか危険な発言が…(南)ホーチミン住人のほんとの気持ちはそうなのか?
雨宿りを続けつつ、台湾だけでなくてベトナムにもあったのねのSa Xi(沙士)を飲んだり。
あ〜そろそろ止んだかな〜というところで、おっちゃんはバイタクは副業、正業がホテルの夜勤でそっちに行くとか…けっこう生活大変そうね…メアドの交換してお別れ。
はふ〜。


で、帰ろうと思ったらまたスコールが!!
ガーン…止んでもまた降ることあるのか…そんな…近くの軒下に雨宿りするものの妙なところで身動き取れなくなってしまった;_;。
途方に暮れてると、雨の中を走って雨合羽を売りつけにくる人がいるという商魂のたくましさ(^^;。
この豪雨にこんな合羽あってもどーにもならんじゃろという感じなんじゃが…。
近くに仕事帰りのおねーさんが同じく雨宿りっぽくやってきたので、弟が東京にいるのよ〜とか英語で世間話をしつつ待ってみる…が、止まないねぇ;_;。
おねーさんが、タクシー止めてあげるからそれで帰りな〜と親切にしてくれるのはありがたかった…けど、止まったのは白タクで、メーターがない…そして、言い値が高いよ…でもどしゃぶりで屋根のないところで交渉でけんよとあきらめ;_;。
どんどん濡れるし…しかもついた時よく確認しなかったらおつりまでごまかされてヒドいことに;_;。
結局金額的には200円くらいの損なんだけど、妙に悲しくなるねぇ…。
安心明朗会計が保証されれば、外国人価格は最初から2倍でも法律があるほうがよっぽど観光客にとっては気が楽だと思うぞ…。
夕食も適当に入ったら、料理はおいしくて妥当な値段だったけど、ビールがボッタクリ価格で萎えた…。
この料理はビールと合わせてこそじゃろー;_;。
日本語の使えるネットカフェでちょいと様子をみて、今日も疲れたので早く寝た。